合同会社ADAの社是は、以下の通りです。
「問題は避けられない、問題は解決できる」
この言葉は物理学者のデイヴィッド・ドイチュ(David Deutsch, 1953-)が”The Beginning of Infinity”(邦題:『無限の始まり』)で記したものです。
科学哲学者カール・ポパー卿(Sir Karl Raimund Popper, 1902 – 1994) は、20世紀を代表する科学哲学者です。カール・ポパーは、「知識」が何によって得られるのかという哲学上の従来の議論を整理・発展させ、知識が生み出される説得力のあるメカニズムを提示しました。そして科学の境界設定問題について「反証可能性」をキーワードに、現在、アカデミアで一般的に支持されるに至る一応の決着を見せました。ドイチュは、ポパーの知識論を前進させています。「説明的知識」論と呼ばれるドイチュの議論は、純粋に「反証可能性」を軸としたポパーの科学論の弱点を補強するに留まらず、人類がこれほどまでに繁栄した理由、人間の条件、知識の情報学・物理学的な定義、物理法則と数学的真実の関係性といった、事実上全ての基本的な科学と哲学のテーマについて、統一的で斬新な解釈を提供しています。
ドイチュによれば、人類の文明がこれほどまでに発達した理由は、楽観主義が悲観主義に勝利したことにありました。楽観主義とは、将来起こりうる問題は、適切な知識があれば、解決できるという確信です。問題を解決する際に物理法則が制約条件になることはなく、物理法則の中で、人類の知識は無限に増大が可能であり、無限に問題解決が可能です。
合同会社ADAは、人類が知識を増やすための後押しをすることを目指しています。
オープンな言論空間️ —「誰」が発言したアイデアなのかを重視し選択するコミュニティではなく、「中身」のブラシアップ(より良い説明の探求)に取り組めるコミュニティ— の創造を目指します。また、物事についての既存の説明には完全なものはなく、非常に説得力のある有力なアイデアであっても、必ずより良くできる余地が残されていることを確信し、より良い説明の探求をサポートするツールの創造を目指します。
合法会社ADAは、2022年に設立されました。ReadLinkerをはじめとした知識ツールの発展のため、一緒に働いていただけるメンバーを随時募集しております。